男女差会話学 女性から相談をされたら

男女差恋愛学117。男性の恋愛編。筆者は既婚男性。

恋愛初心者男性に分かりやすく書いているため、女性読者には心外な表現があると思いますがご了承ください。

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NHKの育児番組『すくすく子育て』での、武庫川女子大学 臨床福祉学 倉石哲也教授の話を紹介します。育児だけでなく女性全般に有効な話です。

──どういう姿勢で悩みを聞いてあげるのがいいの?

言われたことにすぐ答えるとか、良い答えをしようとするよりも、「色んなことを考えておられるんだろうな」とか「色んな心配を持っておられるんだろうな」ということを想像しながらお付き合いしていただくといいんじゃないでしょうか。その相談の背景には色々他にも聞いてほしいことがあるはずなんですよ

このお母さんの場合も「私の責任じゃないか」とか「卒乳が早かったのが原因じゃないか」とか色々付随して出てくるんですよ。そういう付随して出てくる悩みにも「そうなんだよね」というふうに共感してあげる。派生した話にお付き合いするとご本人は落ち着きやすい

──悩みを受け止めたあとどのように話すといいの?

「私はこう思うのだけど」と限定的に言うほうがいいです。「こうしたほうがいいんじゃないかしら」と言うのと「私はこう思うよ」と言うのでは、言われた側の束縛感が違うんですよ。「こうしたほうがいいよ」と言われたら、全部言うことを聞かないといけないという気持ちになるんですよ。

でも「私はこう思うよ」と言ったら、相手は「それはこの人の考えだから、自分も選択するかどうかは私が決めればいい」となるので、言われた方は楽になる。言っている方の負担感も楽になる。

その人がうまくいっていないなと思っているところを少し聴いてさしあげて、「よくやっていると思うよ」と支える。それが答えを出すことよりも意味のあること。「支えてもらった」と気持ちが少し楽になって、「じゃあなんとかしようかしら」と思えるんですね。

 

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女性はアドバイスを求めていない

ですのであのようなアドバイスをしても「なるほど!そんな方法があったのか!!」とはならず「(そんなことは分かってるわ!それでどうにもならないから困ってるんだろ!)」となるのです。

相談をされた時には相手の話を真剣に聞いてあげるだけで十分なのです。相手が望んでいるのは根本的な問題の解決ではなく「自分の悩みを聞いてほしい」という悩みの解決に他なりません。

男性は相手の目標を仮定して話を進めますが、女性はそれを求めていないことが多いです。話を最後まで聴いてあげて、共感して(演技でもいいです)感情を受けとめてあげる。それを求められています。「まあちょっと休もうや」ぐらいのスタンスで話しましょう。

男性のアドバイスは前進するための物が多いです。男性は「相手の問題を解決したら(解決策をあげたら)心が楽になるはず」と思ってアドバイスしますが、楽にならないし解決策はもう分かっているけど実行できないんですよ。

女性は人に話す悩みと実際の悩みが問題が違う場合がある

ラブホの上野さんへの恋愛相談で「彼氏を嫉妬させるにはどうしたらいいですか」という質問がありました。

「嫉妬されたい」とお悩みの方は少なくありませんが、それはあくまでも「彼からの愛情を感じたい」という「目的」を達成するための「手段」として嫉妬されたいのです。

それなのに「嫉妬される」という手段が達成されないからといって「彼からの愛情を感じる」という目的を入れ替えてしまったら、目的と手段が入れ違ってしまっています。これでは一体何のために嫉妬をされたいのか分かりません。

この女性の根本の悩みは「私が彼氏に嫉妬(焼きもち)していてつらい」「彼氏から愛されている実感が欲しい」であり、その2つが合わさり「彼氏を嫉妬させたい」になったのでしょう。この女性が何をするかというと、連絡を無視したり浮気をしたりして嫉妬させようとします。彼氏は嫉妬ではなく冷めて別れます。

ではこの女性の相談にどう答えますか?

f:id:takatakijou:20200918170243p:plain「転職したい……」


アドバイスをしたら失格ですむしろ転職の話をしたら失格です。「私転職なんかしたくないんだけど!」とキレられますよ。訳が分からないでしょう。模範解答は「何かあったの?」です。聴いてほしいのは転職の話ではなく、転職したいと思うに至るまでの感情のストーリーなんですよ

女性の相談は、相談の体(てい)の共感してほしい話であることが多いです。話を全部聴いて、共感してあげて、アドバイスせず終われば女性は満足します。もしアドバイスを求められたら「俺だったらこうすると思うよ」と提言ではなく感想を言う感じで言いましょう。

女性の「相談したい」=投手の「投げ込みしたい」

投手が捕手に「投げ込みしたいので受けてほしい」と言うとき、目的や意図は1つとは限りません。全く逆の意味合いの場合もあります。捕手はそれを見極めます。女性の相談も同じです。

・フォームを固めたい・修正したい

・新しい変化球を練習したい

・新しい変化球を覚えたので見てもらいたい

・投球に対して意見・アドバイスが欲しい

・自分の投球を自慢したい

・自分がいかに調子が悪いかを見てもらいたい

・調子の悪い自分に同情してほしい

・登板間隔が開くので球数を投げておきたい

・捕手との関係を築きたい

・後輩に言うことを聞かせるマウント行為

・走り込みをしたくない

・暇だった

 

恋愛に必要なのは戦略です。男女差を踏まえて恋愛戦略を考えていきましょう。

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※男女差は当てはまらないことが大いにあります。

※書いてある通りにしても良い結果になるとは限りません。筆者は責任を負いません。

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【雑記】

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