男女差会話学 高田机上の取材論

男女差恋愛学118。男性の恋愛編。筆者は既婚男性。

恋愛初心者男性に分かりやすく書いているため、女性読者には心外な表現があると思いますがご了承ください。

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筆者の高田机上は元々は漫画原作者を目指しており(現在もです)、高校野球の話を作るべく審判員をしたり多くの方に取材をさせてもらいました。今は男女差を書いていますが、広島県の名将 迫田穆成監督(広島商業如水館-竹原)を定期的に取材させていただいています。

この取材のノウハウを恋愛に活かせるかもしれませんが今回は書きたいことを書きます。

作家にとって取材は呼吸

取材というのは作家として生きていくための生命活動なんですよ。息を吸うように取材し、息を吐くように文章を書く。「知らない人に質問できない」なんて言っていたら呼吸停止で死にますよ。書けなかったら作家として死ぬんですから。

心臓を動かすように考えます。考えるのをやめても死にます。やめるというか無意識にできているはずのものなので、考えるのが面倒という人は作家向きではないと思います。

取材の第一目標はまた会ってもらえること

取材で1番大事なことはまた会ってもらえるようになることです。こちらが知りたいことをたくさん聴き出すことや、相手が秘密にしていることを聴き出すことではありません。もし聴きたいことを1個も聴けなくても、また会ってもらえることのほうが大事です。次回聴けばいいんですから。

それに初対面では立ち話で5分、アポ取っても30分以上話すのは相手がきついですし、浅い話しかしてもらえません。始めから再度取材させてもらうことを前提に話を進める必要があります

また会ってもらうためにはどんなことが必要でしょうか。まず人としてまともだと思われる身だしなみ・挨拶・礼儀・態度、時間や約束を守るなど当然なことができることを示します。初めて会う人に質問するときは手間を取らせることを申し訳なさそうにして質問します。「まだお時間大丈夫ですか?」「飲み物お持ちしましょうか」と訊いたり、喫煙者なら灰皿を用意するなどの気遣いも必要です。

2回目以降の取材も同じく「また会ってもらえること」が第一目標です。「取材を受けたい」という人はまずいません。「頼まれれば取材を受けてあげてもいい」という人がほとんどです。「もう取材を受けたくない」と思われたら終わりです。また会ってもマイナス(ストレスやリスク)がないと思われないとダメです。

取材を受ける側にメリットはない

相手は取材を受けてくれて当然ではありません。困った人を助けて当然でもありません。自分の夢であって相手の夢ではありません。「真剣な相手には真剣に応えるべきだ」というのは違います。むしろ相手の時間と労力を使わせているんですからマイナスなんですよ。

協力してあげようと思える人間性と目標があって相手は取材を受けてくれます。相手から投資してもらうんです。せめて相手に気持ち良く喋ってもらうようにしましょう。

自分にお返しできるものが何もなくて(実際そうなんですが)申し訳なさそうにすると相手はつらいです。だから筆者なら「教えてくださいよー。お願いしますよー」と甘える感じで行きます。

例えば土下座して「教えてください」とやったら、相手は「うわ、断りづらくさせてきた」とマイナスに感じます。信頼関係が築ければ教えてくれますし、それでも教えてくれなかったら訊かれたくない質問だということです。

じゃあ謝礼を渡せば負い目はないかというと、関係性が変わるのでしないほうがいいです。ちょっとした手土産ならいいですが、現金だと相手は「お金が欲しいから協力するのではないのに」「お金が欲しいから協力していると思われたくない」となります。友達から毎月友達料をもらったら嬉しいですか? 関係性が変わるでしょう。

自分にできるお返しは良い作品を作ることです。作品が世の中の役に立ち、「あなたのおかげで作れました」とお礼をすることです。筆者の場合、迫田監督や友末先生には相手に役に立ちそうな本や、ネットの記事を印刷して差し上げたりしています。お二人とも指導者ですから新しい情報を求めているはずだと考えて色々持ってきています。

 

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話者には2種類ある

納得させたいタイプと話したいことを話すタイプです。

納得させたいタイプは理論的でこちらを納得させてくれようとします。このタイプは真剣なムードになりやすいので真剣に聴き、話の中の不明な点をどんどん質問してテンポを大事にします。話がゴールしたら「納得しました」「腑に落ちました」と話に満足したことを示しましょう。

話したいことを話すタイプは話が脱線するけどその話が面白ければ良しとします。親切で「こんな話もあるよ」と話でくれる訳なので、求めていた答えとは違っても意欲的に聴きます。訊きたいことが訊けなかったら言葉を変えてもう一度質問しましょう。このときは「申し訳ないのですが、僕の読解力が足りずもう少し詳しく訊かせてください」という感じにします。

迫田監督は話したいことを話すタイプで最初の30分は1人で喋り続け、質問には脱線し10分喋り続けます。でもその話を聴きたくて会いに行きます。

話を聴くときのリアクション

男性の話には笑ってほしいところや驚いてほしいキーワードが出ます。女性の話には共感してほしいキーワードが出ます。キーワードが出るときに話し方や表情が少し変わります。強調したり感情の発露が自然に出ます。そこで食いつく感じを出します

姿勢は時折変えるべきです。上体は緩急をつけて集中したときは身を乗り出し、リラックスしたときは椅子に寄りかかります。深い話は考え込んで真剣さを見せます。過去のエピソードを聴いているとき、こちらはライブで体験しているように感情を表現します。

体験談のときで自慢っぽい話になれば、その話に感心して相手を尊敬するようにふるまいます。聞き流してはいけません。掘り下げて聴きましょう。笑うところは大きく短く笑い、しばらく笑顔でいましょう。

話を聴くときにしてはいけないのはマネキンです。うなずかない。声(相槌)を出さない。表情を変えない。姿勢を変えない。相手の目を見続ける。漫才でツッコミの人はある程度体を動かしていますが、あれが棒立ちだったらお客さんはすごく観づらいですよ。

その他の技術

弱そうに見えることが大事です。こちらが柔道100㎏超級選手だと威圧感があって相手は話しづらいです。筆者は背が低い童顔なので恵まれています。

相手より小さな声で話しましょう。質問者のほうが大きい声だと問い詰めてるみたいになります。

質問を切り出すときは切実そうにゆっくり喋り「僕はこれが知りたくてつらいほどです」という感じにします。軽く訊くと軽く答えようとなってしまいます。

「○○ということなんですが、これはなぜこうなのでしょうか?」と訊いて「自分はここまでは理解できています」ということを伝えたほうが相手が言葉を選びやすいです。

「AとBどちらが正しいですか?」は訊いてはいけません。一概に言い切れないですし、人により価値観は違うからです。「AとBどちらが良いと思いますか?」と訊きましょう。

「00時ですがお時間大丈夫ですか?」と訊きましょう。

最後に「またお話を聴かせていただいてもよろしいですか?」と訊きます。「いいですよ」と言ったなら「電話番号をうかがってもよろしいですか?」と訊き、その日のうちに電話で感謝を伝え次回会う予定を話します。「都合のいい日を電話してください」と自分の電話番号を渡すのは連絡来ないです。「またいつかに」もいつかは来ないです。

恋愛と同じく、会うのを2回断られて代案が出されないなら脈なしです。粘って取材しても心を開いてくれていないので良い話はしてもらえないです。

 

恋愛に必要なのは戦略です。男女差を踏まえて恋愛戦略を考えていきましょう。

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※男女差は当てはまらないことが大いにあります。

※書いてある通りにしても良い結果になるとは限りません。筆者は責任を負いません。

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【雑記】

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