男女差LINE学【既読スルー】既読スルーを遭難で説明する
男女差恋愛学211。男性の恋愛編。筆者は既婚男性。
LINEで既読スルーされている状況は山岳遭難と似ています。既読スルーも遭難も偶然が重なったように見えますが、間違いなく必然が重なった結果です。そしてこれから自分の命を懸けた選択をしなければいけません。動揺しない訳がないんですよ。
遭難者と既読スルーされた人
「このまま何もしなければ、ここで死んでしまうではないか?」
「このまま何もしなければ、ずっと返信は来ず相手と疎遠になるのでは?」
「このまま待ったほうがいいのか?」
「このまま待ったほうがいいのか?」
「ここで死ぬぐらいなら下山を試みたほうが可能性があるはず」
「このまま待つよりも追撃LINEしたほうが可能性があるはず」
「遭難したら動くな」と言われますが、今動かないと助からないような気になったり、「何もしないことが取り返しのつかないことになるのでは」という気になるのです。「これは遭難ではない」とも思いたくなります。それを受けいれるのはつらいからです。
多くの人は動いて取り返しがつかなくなります。何もせずに待つという選択ができません。大きな原因は心が乱れていることです。
遭難したと気づいたときが1番ヤバイ
まだ着かないの? これ道合ってる? 登山道を外れてる? 疲労困憊。もうすぐ日没。携帯食なし。服装軽装備。スマホ充電切れ。懐中電灯なし。テントなし。天候崩れる予定。これ助かる?
楽しい登山からいきなり非日常の危機的状況に引き込まれます。ピンチよりヤバイのはパニックです。「死んでしまう!」と思いながら、状況の分析や冷静な判断ができる訳がありません。動揺が原因で滑落したりします。幼児は自分が迷子になったと気づくと走るそうです。
みなさんが「これって既読スルーなのか?」と思い始めるのはどのタイミングでしょうか? 自分がこれから寝るタイミングじゃないでしょうか。俺は寝るけど今日はもう返信は来ないのか? 既読はついたけど今日中に返信する気はないのか? そもそも返信する気自体ないのか?
寝るタイミングでそうなるので眠れなくなりますし、パニックになって追撃LINEを送りたくなります。このパニックを収束させたいからです。
ビル火災で飛び降りる人が出る
ホテルニュージャパン火災(1982年)では、死者33名のうち窓からの飛び降りが13名。アメリカ同時多発テロ(2001年)では、世界貿易センタービルの火災で燃焼部分より上の階からの飛び降りが約200人。
高層階から飛び降りれば死ぬのに、待てば助かるかもしれないのに飛び降りてしまうんです。「死ぬかもしれない」というパニック、逃げ場のない状況、火災の熱や煙による呼吸困難。これらが重なって窓から外を見ると、地面が近くに見えて、飛び降りても大丈夫だと錯覚して飛び降りてしまいます。それを見た他の要救助者も「自分も飛び降りよう」と続くそうです。
今回の記事、激重回じゃん。
筆者はバイクで小旅行したことがありますが、「そろそろ左に曲がる」と思っていたら、早く左に曲がりたくなるんですよ。そしたら正規の曲がり角のひとつ前の曲がり角を左に曲がってしまうということがありましたよ。笑って。
「待つよりも追撃LINEしたほうが可能性がある」「追撃LINEすれば返信が来る」「追撃LINEすれば助かる」という思いになって、みんな追撃LINEをしてしまいます。
相手女性=山岳救助隊
わざわざ救助したい男性ではない。
救助してもどうせまたすぐに遭難するだろこいつ。
「救助してくれて当然」って思ってそう。
立場上救助せず見殺すこともできない。
分からせるために1~2日遭難させてから救助しよう。
救助したくてしてるんじゃないからな。もう遭難するなよ。
ほらまたすぐ遭難した。
救助されて調子に乗ってるだろこいつ。出動させられるこっちの身になれよ。
そもそも私がこいつを助けなきゃいけない理由や責任や義理があるの?
もうこいつは救助しない。
問責されてもいい。対立してもいい。救助するほうがリスク。
相手女性は追撃LINEを故意に既読スルーしている
<おーい)
<生きてるー?)
<何かあったの?)
相手女性はそれを見て「あー、遭難してるねー」「助けてほしそうだねー」って思います。通知オフにしていたらあなたのアイコンの右上に数字が溜まっていくのだけ見える。
追撃LINEって「返信しろ」「俺のペースに合わせろ」「これ以後もこういうスタンスで行くから」という意思表示に伝わるので、追撃LINEに返信したら「あなたに合わせます」という誤解をされかねないんですよ。
あー、あきらめてくれないかなー。フェードアウトしてくれないかなー。
遭難者を放置するなんてひどい!
それを言うなら遭難するような山を登るな!
登山の知識も技術も準備もないのに登頂できると思うな!
救助してもらって当然だと思うな! 私はお前のママではない!
他人に無料の感情労働をさせるな!
遭難(既読スルーされる状況)を防ぎましょう
まず「自分は遭難しない」という過信をしてはいけません。自分は遭難するかもしれないという前提で準備をしましょう。実際の登山なら会社の人に「登山する」と伝え入山届けを出す。月曜日に出社しなければ遭難したと気づいてもらえます。
遭難しないためには、違和感を感じたら立ち止まって地図(心的距離)を確かめること。パニックで行動せず心が落ち着くまで待つ。追撃LINEはせず対面で挽回する。
本来相手から返信が来るかどうかは相手次第なのに、自分の努力次第で返信が来ると思っているから追撃LINEをしてしまうんですよ。
1合目(最初のメッセージ)で遭難するようなら、あきらめて下山しましょう。ダメージも少ないです。
恋愛に必要なのは戦略です。男女差を踏まえて恋愛戦略を考えていきましょう。
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※男女差は当てはまらないことが大いにあります。
※書いてある通りにしても良い結果になるとは限りません。筆者は責任を負いません。
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【雑記】