高田机上育児談話 システム


システムはチーム運営です。うちは1歳から保育所利用で、夫婦はフルタイム勤務でした。妊娠前と同じ働き方に戻したのです。ツーオペでこれは無理でした。僕も妻も人事を動かしてもらい、結局妻は時短パートに転職してもらい、チーム運営が安定しました。

もっと早く妻にパートになってもらえば良かったのですが、僕からは言い出せませんでした。まず妻は正社員だったので「僕の能力不足のせいなのに、妻のキャリアを止めてしまっていいのか」と思いました。あと僕は毎日疲労困憊で情緒不安定だったので、家庭で非常にマイナスな行動を取る可能性があり、そうなったら離婚になるはずなので、離婚後の妻子の生活のために正社員のままでいたほうがいいと思いました。こんな悲しい優しさある?

ツーオペなら奥さんは年収100万円前後の働き方で、家事育児を中心にしたほうがいいです。うちは今そうしています。

育児が辛いのは時間が足りないか、お金が足りないか、システムが機能していないか、のどれかです。僕の場合は「共働きだから僕が家事育児を半分をしよう」としてパンクしました。そういう精神論で自分の体よりもやることありきでやろうとしたので失敗しました。時間が足りないのは働き方を変えなければいけません。

お金が足りないというのは、育児に対して最低限のお金が足りてないという意味と、親が楽をするためにお金をかけないといけないという意味があります。家事を楽にする家電を買ったり、レトルトや惣菜を買ったり、ベビーシッターを使ったり、楽をしないと自分たちの体が持ちません。それを周りや自分が「手抜きだ」と言って自力でなんとかしようとするとパンクします。

90点以上の育児をしようとしたらいけないんですよ。「自分のせいで低い点数の育児を子供に提供してはいけない」という呪いを自分にかけて、どんどん自分を追い詰めていくことになります。

そりゃデスマーチすれば90点は取れますよ。でも明日以降も毎日あるんですよ。そして怪我とか嘔吐とかイレギュラーもあるんですよ。疲れによるミスとか子供へのストレスも出てくるんですよ。

常に余力を残した状態でいないといつか破綻します。だから基準の点数は意識的に下げたほうがいいです。「まだ手をかけてあげたいな」ぐらいで止めておかないと、やりたいだけやってしまうと体が持ちません。その点数稼ぎは自己満足でしかないです。

疲労困憊で30点しか取れてない」というなら段取りや技術の話ではなく、チームとシステムの話なので「自分の能力不足」と嘆くよりも家庭運営を見直したほうがいいです。

 

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