最後は自分から告白できるのか
男女差恋愛学５０。男性の恋愛編。筆者は既婚男性。
童貞は告白が早すぎるか一向にしないかのどちらかになりやすいです。あなたが女性といい感じになってきて果たして告白はできるでしょうか？
「両想いならどちらから告白しても同じじゃない？」
同じじゃないんですよ。女性から告白してくれたら楽でいいのにね。
なぜ告白しないのか
振られたら格好悪い、恥ずかしい。言いふらされるのが怖い。絶対付き合える保証がないならしたくない。過去に告白したら失恋したトラウマがある。冗談とかドッキリだと思われたら死ぬ。
相手が自分を好きか分からない。相手が告白されたいか分からない。されたくないのかもしれない。女性側からの好意を感じない・足りない。告白はまだ早いと思う。
振られる可能性のほうが高いと思う。こんなスペックで女性が付き合ってくれるはずがない。自分は今までモテたことがない。相手と年齢差がある。相手の仲良しに自分よりも魅力のある男性がいる。相手に本命が別にいて俺はキープ要因なのかもしれない。俺のこともてあそんでるのかもしれない。優しいから俺の相手してくれてるだけでしょ？ どうせ俺のこと友達までと思ってるんでしょ？
振られるぐらいなら今の関係を続けたい。振られたら楽しい今の関係が終わってしまう。共通の友達が多いので振られると居づらくなる。
恋愛初心者なのでここまで来ても恋愛が分からない。女性の気持ちが予測できない。手を繋いだけどこのあとどうすればいいんだよ。
告白ってどうやってすればいいの？ 告白するタイミングも分からない。良い雰囲気のときに告白したい。告白のことを考えすぎて疲れた。
告白って必要？ できれば告白しないまま付き合いたい。なんで男から告白しなきゃいけないの？ 俺のこと好きなら告白してほしい。このまま告白なしで付き合っても問題なくない？ 俺があなたを好きなの言わなくても分かってるでしょ？ 今もう付き合ってるのと変わらないじゃん。
付き合ったとして、この人とうまくやっていけるだろうか。始めは好きだったけど今はそこまでではなくなってきた。別の好き候補女性と迷っている。
誰とも付き合う気がない。仕事や趣味を最優先。付き合いたいけどその先にある結婚はしたくない。性行為はしたいけど付き合いたくはない。付き合って女性の面倒くささを受けとめたくはない。相手と付き合わなくても他の男性に取られることはないと思っている。まだ他の女性と遊んだりしたい。本当はもっと良い女性と付き合いたい。正直言ってキープしたい。
告白しなければ付き合うことはできませんが、振られることもありません。告白しなければ「もし告白したら付き合ってもらえるかもしれない」という希望を持っていられます。その希望を励みに生活していたらそれを失うことをしたくない。希望を持ち続けるためには決着をつけるわけにはいかないのです。
女性はそれをどう受け取るか
私から告白するの待ってるの？ 頼りない。告白する覚悟のない男性が自分を守ってくれるとは思えない。付き合っても言いたいことを言ってくれなさそう。愛情表現してくれなさそう。何か問題があるたびに先延ばしするんだろうな。プロポーズも延々と先延ばしそう。
彼にとって私は友達でしかない？ 別の好き候補女性と迷っている？ 本命が別にいて私はキープ要因？ 私のことセフレにしようとしてる？ もてあそばれている？ 恋愛の練習台にされている？ 私達はもう付き合ってると思ってる？ 今の関係が何年も続くの？
告白なしで付き合ったとしたら、土壇場で「別に俺たち付き合ってるわけじゃないじゃん」って言って逃げそう。
女性としては今男性に私を守れる力量がなくても、自信がなくても、虚勢でいいから「俺が守ってやる」と言ってほしい。精神論で構いません。覚悟の表明をしてほしいです。男性側にその覚悟があるから、彼女側も「この人を支えよう」という覚悟を持てます。
女性が浮気したくなる状況に似ています。女性は彼氏のことが好きだけど不信感がある心理状態。彼氏が仕事を優先して、連絡をくれなかったり会ってくれなくて不安。もう好きではなくなったのか。私のことが好きならそれを証明してほしい。こういうとき女性は浮気をします。両思いのはずの本命男性が告白してくれないと、同じことを考えます。告白がないなら別の好き候補と関係を進めたり新規開拓しようとします。
このまま告白しないとどうなるか
女性側から告白を促されることがあるかもしれませんが、それでも告白しないなら付き合うことにはなりません。友達止まりか段々疎遠になります。友達止まりなら夜デートはもうできないかもしれません。もう恋愛対象外だからです。
付き合ってもらうために慎重になったことで、付き合えないことになってしまいます。
プロポーズ（結婚）をしようとしないのも同じで関係が終わりやすいです。
「なんで結婚にこだわるの？ 同棲してラブラブなら結婚していても、してなくても同じじゃない？」
プロポーズはその女性と添い遂げる覚悟の表明です。その表明ができない男性に、自分や自分の子供の命や人生を預けることはできません。
告白するきっかけ、ベストタイミングなんてない
「告白ってどうやってすればいいの？ 告白するタイミングも分からない」
告白をドラマチックにしないといけないと思わなくていいです。別に感動的にしなくていいです。花束とか用意しなくていいです。緊張してグダグダになったっていいです。勇気と誠意だけでいいです。
タイミングについて詳しくは別稿に譲りますが、連絡先交換して２カ月以内で、２回目の夜デートの終わりにするのがいいと筆者は考えます。アプローチ前からこのタイミングだと戦略的に決めておきます。あらかじめ決めたタイミングが来たら告白する。そしたら悩みません。それで振られるなら先延ばししても振られます。
女性と付き合いたいなら最後は自分から告白するつもりでいてください。
【余談】告白が早すぎる
もしあなたが知人から「１００万円貸してほしい。事業を立て直したら返す」と言われたら貸しますか？ １０年の付き合いの友達なら貸すかもしれませんが、知り合って１カ月だったら？ 初対面だったら？
いずれにせよ「貸せない」と断ったとしてその知人と仲良くできますか？ 断ったこちらはうしろめたいし、相手はこちらを恨んだり申し訳なかったりしてお互い会いづらくなります。
１０万円ならどうでしょうか。その人をよく知って、信頼できて、なにより「その人を助けてあげたい」と思えれば貸すのではないでしょうか。１カ月の付き合いだとまだそこまでは思えないでしょう。もっと付き合いが長ければ貸せたかもしれないのに。告白も同じで、まだ信頼関係がない相手とは通常付き合いません。
告白がもっと関係が深まっていたらＯＫだったのに。それならと正攻法で心的距離を縮めて食事に誘うとします。早すぎる告白をした前科で断られます。
「私に興味があるのではなく、女性とデートしたいとか体目当てなんでしょ？」
恋愛に必要なのは戦略です。男女差を踏まえて恋愛戦略を考えていきましょう。
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※男女差は当てはまらないことが大いにあります。
※書いてある通りにしても良い結果になるとは限りません。筆者は責任を負いません。
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【雑記】
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「いつがいい？」「どこがいい？」と訊いてはいけない
男女差恋愛学４９。男性の恋愛編。筆者は既婚男性。
前回『女性は格下の男性を好きにならない』に続き、優しさが裏目に出る話です。デートに誘ってＯＫをもらったあと、「デートはいつがいい？」「デートコースや食事場所はどこがいい？」と訊いてはいけないんですよ。
「えっ？ なんで？ 相手の希望を訊いてて優しいじゃん」
提案してほしいんですよ。リードやエスコートができない男性も、女性は「頼りない」「自分を大事にしてくれない」と感じて格下だと認定します。
優しすぎる男レストラン
女性がレストランに入店。
「いらっしゃいませ。ご来店誠にありがとうございます。当店は『お客様に愛されるレストラン』を目指しております。お客様にご満足いただけるように尽力いたします。さて、どんなふうに接客すればよろしいでしょうか？」
「えっ？」
「行きつけのお店のようにフレンドリーに？ それとも高級レストランのように厳粛に？」
「えっ、ふ、普通がいいです……」
「かしこまりました。お席をご案内いたします。この席でよろしいでしょうか？ 空調の調節はよろしいですか？ 飾っている絵画はこちらでよろしいですか？ 外しましょうか？」
「い、いえ……（まあ、すごく丁寧なのかな……？）
「当店にはメニューがございません。なんでもご注文いただけます」
「えっ！ なんでもですか？」
「はい。なんでも作ります。ご注文のあと食材を買ってきて調理いたします。お客様のご希望に添えるよう、細かい注文にも対応しております」
「得意な料理に特化して提供するほうがおいしいものを作れるのではないですか？」
「当店の方針をお話してよろしいですか？」
「どうぞ」
「例えばこのレストランをラーメン屋にしたらラーメンを食べたいお客様にしか喜んでいただくことができません。それではお客様に愛されるレストランを実現できません」
「自分の料理を食べてもらいたいと思ってレストランを開いたのではないのですか？」
「いえ、当店は『お客様に愛されるレストラン』、つまり『このレストランを好きになってほしい』という基本理念を元にしております。そのためにはお客様が求めるものにできる限り対応することで実現を目指しております」
「だから一々『どうしてほしいですか？』と訊いてくるのですね？」
「その通りです。お客様が何を求めているかを正確につかんで対応するためには、一々訊けば間違いがありません」
「でもお客さんはレストランそれぞれの個性を見て、そのレストランが提供する料理やサービスが好きで足を運ぶのではないですか？」
「自分の個性を好きになってもらえるとは限らないではありませんか。こちらが自発的にすることがお客様が求めていないことかもしれません」
「でも結果的に私はこのレストランを好きにはなれません」
「なぜですか！？ 何か不手際がございましたか！？」
男性側の言い分
女性が行きたいお店、まして相手女性が行きたいお店や食べたい料理なんて分かる訳がない。自分の提案に「そこは嫌だ」と言われたら傷つく、評価が下がる。相手の希望を訊けば失敗はない。もし失敗しても相手が決めたので自分の責任にならない。自分で考えなくて済むので楽。
いつもファストフードしか食べないのでデート用のお店を知らない。知らないことを知られるのが恥ずかしい。提案するために下調べするのが面倒、恥ずかしい。
自分が強引に決めるのではなく、相手の意見を聞ける男だと示したい。希望を訊くほうが優しいと思っている。相手の好きなお店や料理を知りたい。
女性側の言い分
そういう失敗を恐れて保険をかけてるみたいなスタンスが頼りない。提案をする勇気がないのか。私に責任を負わせるのか。
訊いてくる時点でお前とのデートは楽しくなさそう、行く気をなくす。付き合っても楽しくなさそう。
好きでもない人とのデートなのに私が立案しないといけないの？ 気を遣って「ここに行きたい」とか言いづらいし。私が計画したデートをそのままなぞって何が楽しいのか。仕方なく私が提案しても「俺そこは嫌だ」とか言ってきそう。
付き合っても結婚しても私がリードして、その都度イラっとしないといけないのか。私のほうが甘えたいのに。結婚して様々なライフイベントを全部「君の好きにしていいよ」と言ってきそう。家事・育児・家計管理も「君に任せるよ」と言ってきそう。この人と付き合う意味を見出せない。
私に好意があるならがんばれよ。一生懸命考えた提案をして、一生懸命デートして好かれようとしろよ。
相手にゆだねるのは優しさではなく甘え
相手に決めてもらうのが論理的・合理的には最適解に近づけるかもしれませんが、恋愛においては悪手です。論理の話ではなく女性の感情の話なので。どちらが正しいかではなく、デートをお願いしているのはこちらなので、相手が男性に決めてほしいと思っているならそれに合わせないとデートしてもらえません。
訊く男性側の心理は「好かれたい」よりも「嫌われたくない」のほうが大きいです。自尊心を傷つけたくない。「提案が好みじゃなかったらどうしよう」「行った先で失敗したらどうしよう」「リードが下手で嫌われたらどうしよう」 デートの成功よりも失敗の回避が目標になっています。
女性は最適解よりもあなたの個性や人間性を見たいと思っています。どんな提案をしてくれるんだろう。まだ知らないあなたを知りたい。どのぐらい私のことを意識していて、そして分かってくれているのだろう。私に未知の世界を教えてほしい。
「じゃあどうすればいいんですかッ！？」
詳しくは別稿に譲ります。ここで書いちゃうと明日それ実践するでしょう。違うんですよ。関係を築くのには順序があるんですよ。まずデートできる段階まで行かなきゃ誘い方が良くてもダメです。
恋愛に必要なのは戦略です。男女差を踏まえて恋愛戦略を考えていきましょう。
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※男女差は当てはまらないことが大いにあります。
※書いてある通りにしても良い結果になるとは限りません。筆者は責任を負いません。
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【雑記】
自分は「相手の意見を聞くことができる大人です」ということを示したいという意識がこうして「何がいい？」という質問になってしまうのです。
この状況においては「決断をしないで相手に意見を聞く」ということこそが状況を読めていない「わがままな立ち振る舞い」でしかありません。
高田机上のTwitter https://twitter.com/takatakijou
