NHK『ろんぶ~ん』ナンパに対する女性の判断プロセス

男女差恋愛学85。男性の恋愛編。筆者は既婚男性。 

f:id:takatakijou:20190804145634j:plain

NHK番組『ろんぶ~ん』(放送終了)で、このような論文が紹介されました。

「街中で初対面の男性から話しかけられた女性の情報検索過程」
(いわゆるナンパに対する女性の判断プロセス等の分析)
高知大学講師 仲嶺真 氏

初対面の男性に話しかけられた女性が、どんな判断をして、その男性と会話をするかしないかを決めるかを分析した論文です。ナンパだけではなく初会話の場面での参考にとてもなりますので、引用し紹介させてください。

声をかけられた女性が重要視すること 声をかける男性が重要重視すること

f:id:takatakijou:20190810223134j:plain

f:id:takatakijou:20190810223151j:plain

ここまでの研究で中峰は、街中で初対面の男性から声をかけられた女性が、重要だと考えることを明らかにしてきた。加えて、声をかける男性が重要視することとの間にズレがあることを解明した。それらの結果を踏まえ、中峰はついに、声をかけられた女性が声を会話するかしないかを決める心の動きをモデル化した。

f:id:takatakijou:20190810223200j:plain

f:id:takatakijou:20190810223212j:plain

 

声をかけられた女性が会話に応じるかの判断

f:id:takatakijou:20190810223223j:plain

まず声をかけられた女性は、相手の人柄・危険度・意図を考え、リスクを判断する。リスクが高いと判断した場合、多くの女性は会話しない選択をする。

f:id:takatakijou:20190810223235j:plain

しかし、ここでもう一度段階の判断を行う。自分の状態がとても暇だったり、相手の外見がとてもタイプだったり、居酒屋で周囲がとても楽しく盛り上がっていたりと、会話してもいい理由が見つかれば、会話を選択すると言うのだ。

f:id:takatakijou:20190810223249j:plain

逆に、リスクがよく分からない判断した場合、多くの女性は会話するを選択する。しかしここでも、もう1段階の判断を行う。自分の状態がとても忙しかったり、相手の外見が好みでなかったり、人通りが少なく寂しい場所だったりと、会話したくない理由が見つかれば、会話しないを選択する。

高田机上が補足

女性は声をかけられて3秒以内には男性の人柄・危険度・意図は把握できます。そして「この人に関わることのリスクは高いか」を判断します。男性が包丁を持っていたら逃げますし、丁寧に道を尋ねるなら答えますし、「おい道教えろや」と言われたら拒否します。

女性は3秒以内に「ナンパだな」と分かって、会話に応じるかは上記の複数の要素を勘案して決めます。多くの女性はナンパに良い印象を持っていないので応じてくれないはずです。応じてくれやすいのは始めからナンパされるのを待っている女性です。「ナンパをされにそこへ行く」という女性はいるので、どこでナンパをするのかが重要です。

ただその場所に恋愛初心者男性が行けるか、違和感がないか、声をかけれるか、上手く話せるか、と言えば難しいのでやめましょう。

周囲の状況は初対面以外でも大事

男性が丁寧に道を尋ねるにしても、女性は日中の繁華街でなら答えても、夜道の1対1でなら警戒して拒否もします。これが周囲の状況の要因です。まともな男性だとしても、夜道で話しかけるのはヤバい人だと思われてしまいます。だから話しかけたくても「夜道ではやめておこう」と判断できなければいけません。

複数の女性の前で1人の女性の容姿を褒めるとか、会社の飲み会で女性を口説くとか、これが悪手であることが分かりますか? 状況が違えば有効なのに、状況や相手の気持ちを考えないと悪手になります。これからの恋愛活動では意識しましょう。

 

f:id:takatakijou:20190811161437p:plain

初対面の意識の男女差

f:id:takatakijou:20190811160718p:plain「初対面で好印象を持ってもらいたい」

f:id:takatakijou:20190811160759p:plain「初対面で安全な人か見極めたい」

まず安全が確認できなければ、会話に応じようと思ってくれません。どんなに面白い話をしてもそれを聴く気分になってくれません。「男は中身で勝負」と言っても中身を見てもらえません。男性が思う「女性が求めるもの」と、実際の「女性が求めるもの」が違います。

初対面は「好印象を持ってもらう」ではなく「悪印象を持たれない」ことに意識を置きましょう。

初対面で「好印象を与える」よりも「悪印象を与えない」ほうが難しくないですし、女性もそちらを求めています。好印象を目指して何かして失敗することも多いです

f:id:takatakijou:20190811160650p:plain「俺のコミュ力では好印象を持ってもらえないだろうからあきらめよう」

そんな高いコミュ力は求められていません。無難でいいんですよ。「あの人に道を尋ねたら応えてくれそう」と思ってもらえるのが理想の無難です。初対面で相手女性を笑顔にできなくたっていいです。「僕は安全です」「まともです」「常識があります」ぐらいが伝われば十分です。好きになってもらうのはこれから先、ゆっくり時間をかけたほうがいいです。

(再掲)ヒットを打つのではなく、エラーを減らす意識

相手女性に好きになってもらおうと思うと、自分がいかに有能かを示したくなったり、点数稼ぎをしたくなってしまいます。最初は「嫌いにならないでもらう」ことです。「がんばるな」と言われているような気分かもしれませんが、身だしなみをがんばれ。まずはアプローチよりも無難な外見になりましょう。

相手にプラスを与えるのではなく、相手のマイナスを取り払ってあげる意識を持つ。マイナスというのは警戒心だったり、相手のストレスや不安だったり。それには会話です、優しい声掛けです。さらにそれをするためには、相手のマイナスに気づかないといけません。相手の表情や言動をよく観察してください

 

恋愛に必要なのは戦略です。男女差を踏まえて恋愛戦略を考えていきましょう。

------------------------------------------------------

※男女差は当てはまらないことが大いにあります。

※書いてある通りにしても良い結果になるとは限りません。筆者は責任を負いません。

感想・ご意見をお待ちしております。このページ下部の「コメントを書く」かツイッター該当記事にコメント。もしくはメールでお送りください。takatakijou●outlook.com

男女差恋愛学の目次はこちら

【雑記】

高田机上のTwitter https://twitter.com/takatakijou

f:id:takatakijou:20190804145023p:plain