男女差会話学 話し上手がいい?聞き上手がいい?
男女差恋愛学100。男性の恋愛編。筆者は既婚男性。
恋愛初心者男性に分かりやすく書いているため、女性読者には心外な表現があると思いますがご了承ください。
そりゃ聞き上手ですよ。
女性は自分の感情を共感されたいので、上手に聴いてくれないと不満を持ちます。しかし多くの男性は上手に話すことで女性から好意を得ようとします。
「面白い人が好き」とか「お笑い芸人が好き」と言う女性がいます。つまり話し上手が好きなように見えますが、それはテレビや舞台で一方的に聴く場合です。芸人と会話できるとしても一方的に話されたら女性は不満を持ちます。「(私の話を聴いてくれて)面白い人が好き」です。
男性はなぜ女性の話を聴かないのか
男性同士だとそれで通用する
女性が聴いてくれるので勘違い
女性慣れしていなくて分からない
自己アピールをしたい
話して相手を楽しませようとしている
女性の話をはつまらなくて聴きたくない
女性の人間性に興味がない(一部の男性)
男性が気持ちよく話しているとき、聴くほうの女性は内心呆れていることが多いです。男性側は「自分は価値のある情報を与えている」「自分が有能であると示せた」と自負。自分が気持ちいいだけ。目標が交際になっていない。
男性は相手が自分の話についてこれるかを測ろうとします。相手の話を聴いて相手に合わせるよりも、相手がどれだけ自分に合わせてくれるかを気にしますし、それを目指します。
話し上手を目指すことは聴くことからの逃げです。
今回からは男女差会話学の「女性との会話の原則」を1つずつ説明していきます。聴く意識と技術を身に付けて、女性に喜んでもらえる聞き上手を目指しましょう。
会話原則1 情報より感情
会話において男性は情報のやり取りをしますが、女性は感情のやり取りをします。次元が違います。男性同士と同じ会話をすると失敗します。過去記事『男性は情報交換、女性は感情共有』を参照。
まず相手女性の味方になることに徹しましょう。共感も理解も納得もできなくていいので、味方になって感情に共感を示してあげましょう。それが相手女性が求めていることです。
知っていることよりも思ったことを話しましょう。「こんなことがあった」より「それでこんな感情になった」話をしましょう。人物を説明するときは人物の情報よりも感情や人間関係を説明しましょう。
男性は自分の感情を見せることをみっともないように感じますが、女性同士では普通ですし、心を許している意思表示になります。雑談できる女性には、今自分がどんな感情で、なぜその感情になったか、を話しましょう。
詳しくは『会話内容に集中しない』で書きますが、女性の話を聴くときは情報より感情に集中しましょう。
「こんな嫌な上司がいる」
「そういう時はこう考えればいい」
この返答はニーズに応えていません。女性が求めているのは助言ではなく共感ですので、模範解答は「それは嫌だねー。俺でも嫌だわー」です。解決策の提示ではなく相手の感情に共感しましょう。
情報の精度を上げる質問ではなく、相手の感情を構成する要素を掘り下げる質問をしましょう。
「これは感情の話これは感情の話これは感情の話」と心の中で唱えながら聴きましょう。じゃないと頭が情報を整理してしまいます。
会話原則2 話を最後まで聴く
男性が話の途中で口を挟むのは、女性の話を聴いていられないからです。それは話を盛り上げるためだったり、話の道筋を整えるためだったり、自己アピールのためだったり、良かれと思って(またはよく考えずに)していることですが、女性は話を最後まで聴いてくれないと「私の感情を無視された」と感じますので良い結果にはなりません。
女性の話を聴くときは「話したいこと(感情)を全部言ったかな」「まだあるかな」と考えながら聴きましょう。分かれば相手が話したいことについて話題を振りましょう。女性は話したいことを話すと表情や口調が変わります。スッキリした感じになるのでその観察も必要です。「私ばっかり話してごめんね」は完了の合図です。
何か言いたくても口を挟まず聴きましょう。先読みして「要するに」「つまり」「それって」「それ俺も知ってる」「○○だったんでしょ?」などと言うのはやめましょう。自分の話は訊かれるか、相手の話が完了するまで待ちましょう。
話を最後まで聴くことが有効な自己アピールになります。だって女性の話を聴いていられない男性のほうが多いんですから。
会話原則3 否定しない
男性は相手の理論を否定して、有能さを示したり自己満足したり議論を楽しんだりします。世間で良いとされるものを否定する俺スゲーだったりします。男性同士だと普通ですが、女性は敵意ぐらいに感じますのでやめましょう。第一声で「いや」「でも」はやめましょう。
自分が理解できないものであっても否定はやめましょう。女性が占いの話をしていて「占いなんて信じてるの?」と言いたくなっても我慢しましょう。女性も真剣に占いを信じる人は少なく、エンタメや参考にして話題にしている人のほうが多いです。信じる信じないではなく、人が楽しんでいるものを否定するのがダメです。
人間は自分が理解できないものを変なもの・悪いものとして扱おうとします。悪いのではなく自分が理解できないだけです。否定的に思ってもいいですが言ってはダメです。価値観なんて人それぞれなのに、それを否定するということは「自分の価値観は正しい」と思い込んでいる証拠であり、ましてわざわざ発言するのは人間性を疑われます。
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※男女差は当てはまらないことが大いにあります。
※書いてある通りにしても良い結果になるとは限りません。筆者は責任を負いません。
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【雑記】
一方、率先して話すわけではなく、話題提供もしないけれど、関連する話題があると自分の話に置き換えて話す「会話を奪う人」や、「どんな話題にも入ってくる人」もいます。盛り上げようとする言動だとしても、何度か会っていると鼻に付きます。
「この前食べたランチのカレー、おいしかったよね」
「でも、あの値段で、あそこまで待たせて、あの量はどうかと思うけどね」「ボジョレー・ヌーボー飲もうよ」
「でも、あんなの流行で売れているだけで、そんなにおいしいものじゃない
でしょ」答えている内容は、ある意味ごもっともなんだけど、「なんだか話していてお
もしろくない」「話していてつまらない」のです。
高田机上のTwitter https://twitter.com/takatakijou
男女差会話学 会話と心的距離
男女差恋愛学99。男性の恋愛編。筆者は既婚男性。
恋愛初心者男性に分かりやすく書いているため、女性読者には心外な表現があると思いますがご了承ください。
前回の『女性と何を話したらいいか分からない理由』での心的距離について詳しくお伝えします。女性慣れしていない男性は、女性との心的距離が分からず大体失敗します。心的距離は恋愛では必ず意識しないといけないもので、毎日測るぐらいです。
(再掲)恋愛登山の関所
第2段階 |
1合目 |
挨拶ができる |
2合目 |
業務的なことを頼める |
|
3合目 |
雑談を3分できる |
|
4合目 |
私物を貸し借りできる |
|
第3段階 |
5合目 |
デート1回目 |
6合目 |
雑談LINE |
|
7合目 |
デート2回目 |
|
8合目 |
デート3回目 |
|
第4段階 |
9合目 |
夜に飲酒デート |
10合目 |
告白・交際 |
(再掲)心的距離
10m |
挨拶ができる |
9m |
業務的な話題を話せる |
8m |
無難な話題を話せる |
7m |
趣味の話題を話せる |
6m |
休日に何をしているか(真実)を話せる |
5m |
恋愛経験を話せる |
4m |
住所を教えることができる |
3m |
両親に紹介ができる |
2m |
言いづらい家庭の事情を話せる |
1m |
自分のトラウマやコンプレックスを話せる |
0m |
男性:暗証番号を言える 女性:「中出しして」と言える |
交際開始は3・4mあたりでしょうか。心的距離を決めるのは女性です。男性が相手女性を好きで「自分のトラウマさえ話せる」と話しても、相手がそこまでの距離でなければドン引きです。この心的距離は女性が表の項目を話してくれたら「あ、今何mまで許されてるんだ」と確認するためのものです。
(再掲)各段階の目標
第1段階(初対面)はまともな人だと認識してもらう。
第2段階(雑談)は雑談ができる関係になる。
第3段階(デート)は2人で会ってもらえる関係になる。
第4段階(告白)は告白して付き合ってもらう。
モテない男性は第2段階前半でアクセルを踏みすぎて、第4段階でブレーキを踏みすぎます。各段階(心的距離)によって会話内容は変えなくてはいけません。第2段階前半でデートに誘うのは早すぎですし、デートできたのにいつまでも当たり障りない話をしていてはいけません。
第2段階でアクセル踏みすぎ
男性は「付き合いたい」になるまでが早いです。男性側はもうすぐ交際の心的距離で、女性側は表面上の協力関係(ただの同僚など)の心的距離であることが多いです。当然ギャップが生まれます。女性は「グイグイ来られて怖い」と感じます。
心的距離を決めるのは女性です。心的距離10mからお伺いを立てて、相手の許しを得て、次の心的距離のお伺いを立てる感じで関係を進展させます。これマジですからね。女性が完全優位です。付き合ってもらいたいならそうしないとうまくいきません。
男性同士だと浅い関係でも食事に誘いますが、同じ感覚で女性を食事に誘ってはいけません。男性とは違う判断材料があり、コストやリスクを払って一緒に過ごしてもいいと思えないとデートはしません。女性がデートしてもいいと思える心的距離は、上記の表で言えば6m(休日に何をしているか(真実)を話せる)辺りです。
アクセル踏みすぎな男性は心的距離を先行した会話をしてしまいがちで、女性からしたら返答に困るような質問を繰り返し、普通の質問も答えてもらえなくなります。
第2段階で逆にブレーキ踏みすぎ
心的距離の縮めていき方が分からなくて手詰まり。そりゃ経験がないんですからしょうがないですよ。前回記事を参照。
男性がアプローチ待ちをしてはいけません。「10mから9mは自分がしたから、9mから8mは相手にしてほしい」と待つのは愚かです。自分が9mにしたら相手も9mに来てくれるのが脈ありであり、次は自分が9mから8mにして相手が8mに来てくれるかどうかです。もしも相手が先行してくれたら大きな脈ありです。
男性がアプローチ待ちして進展を止めると、女性からしたら「撤退された。私のことそこまで興味はなかったのか」と冷めます。
連絡先交換できたとして、LINE10回送って10回好反応の返信があったとします。このとき男性側は「相手からも送ってほしい」という気持ちになります。3日ぐらいこちらから送らないでみると相手からLINEは来ません。
「ああ、自分は好かれていなかったのだな……。撤退しよう……」
いやいや送れば好反応の返信が来ることが脈ありですから。関係を進展させましょう。それに恋愛においてそうやって相手を試す行為はしてはいけません。
第4段階でブレーキ踏みすぎ
告白するのはみんな怖いです。でも相手の気持ちを知るにはデートに誘うか告白するかしかありません。「俺のことどう思ってる?」なんて訊いても女性は「素敵な方だと思っています^^」と返しますよ。本心なのか対立したくないからなのかは分からないです。デートするか、交際するかは完全に0か100なのではっきりします。
恋愛序盤にはそれをはっきりさせてはいけないんですよ。男性は「現時点で俺のことはアリなのか?」と気になります。でも勝算もないのにデートに誘ったり告白して断られたらそこで終了ですよ。
相手の言葉ではなく行動で判断しましょう。「あなたと一緒にいたい」という意志は行動に表れます。相手からそれを感じる前に告白をするのは早すぎです。会話でもその意志を測りましょう。
告白は決心がついたらではなくタイミングが来たらしましょう。タイミングとは3回昼デートして夜に飲酒デートをしたあとです。
交際後に性交渉早すぎ
付き合うと自動的に、お互いなんでも打ち明け合えて、なんでも受けいれ合える関係になる訳ではありません。付き合った時点で性行為OKでもありません。男性はオールオッケーですが女性は違います。交際後もゆっくり心的距離を近づけていきましょう。
交際後の会話のほうが難しいと思います。交際前は接待ですが、交際後は共同作業です。意見が食い違うことも揉めることもあります。必要なのは話し合いと思いやりです。相手に対してそれをできなくなると関係は破綻していきます。
恋愛に必要なのは戦略です。男女差を踏まえて恋愛戦略を考えていきましょう。
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※男女差は当てはまらないことが大いにあります。
※書いてある通りにしても良い結果になるとは限りません。筆者は責任を負いません。
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【雑記】
おそらく皆様の周りのカップルを見ても「男性側」が様々なアクションを起こしてカップルになる場合が多いことと思います。
さて、そのように男性側がリードをして恋愛になる場合ですが、現実問題として恋人になるまでの間、女性からアクションが起こることはほとんど御座いません。
この場合女性は強い気持ちで「この人と付き合いたい」などとは思っていないのです。ですので「1回目のデートは自分が誘ったから、2回目は彼女から誘うべきだ」などという謎の平等論は一切役に立ちません。
2回目のデートに誘わなければ
まぁ「誘われたら行く」くらいのつもりだったし、誘われないなら別にいっか
となってしまうだけで御座います。